大切なお子さんの健康的な将来のために行う小児矯正治療

お子さんの歯並びを整えてあげることは、生涯お口の健康で悩まない、お子さんにとって将来への大きなプレゼントとなります。健やかなお口ですくすく成長していくためにも、ふじみ野市・川越市の歯医者「すじの歯科クリニック 上福岡」の小児矯正をご検討ください。日本矯正歯科学会と日本小児歯科学会に所属する専門医が在籍し、エビデンスに基づいた小児矯正治療をご提供いたします。

「もう少し様子を見てから」よりもまずはご相談を

お子さんの矯正治療を行う目的は、永久歯がすべて生えそろったときに正しい嚙み合わせの状態を作ることです。矯正治療を始めるタイミングは、歯歯や顎・骨格・成長具合を総合的に判断して時期を決めていく必要があります。また、お子さんご本人がどの程度歯並びを気にされているかも判断の大切なポイントです。場合によっては、最適な治療のタイミングが訪れるまで経過観察を行うこともあります。

「もう少し様子を見てから」と先延ばしにしていると、適切な治療時期を逃してしまうこともあります。「歯の生え変わり」を目安に、前歯が永久歯に生え変わったら一度受診されることをお勧めします。

小児矯正治療は2段階に分けて行う

お子さんの矯正治療を行うタイミングはさまざまですが、一般的には思春期の成長前に行うのが適切だと言われています。この時期は、骨格の成長を促進・抑制することでアンバランスや歪みを改善できるため、正しい成長に導きやすくなります。

ちなみに、この時期に行う小児矯正治療を「1期治療」と呼びますが、小児矯正治療は2段階に分けて行うのが一般的です。1期治療で、骨格の問題を改善しながら歯を並べる土台を作ります。1期治療後は、乳歯が永久歯へと生え変わる様子や、思春期の成長過程で育っていく顎の成長を見守り経過観察します。その後永久歯がすべて生えそろったら、「2期治療(本格治療)」として永久歯の個々の歯を正しく並べる仕上げ治療をして終了となります。

小児矯正治療は専門性の高い歯医者で行いましょう

お子さんのお口周りを入念に検査・診断

小児矯正治療を開始する前に、専用の検査機器を用いて入念に検査を行います。パノラマエックス線写真やセファロエックス線写真を使用して検査を行い、ベストな治療計画の立案につなげます。

なお、パノラマエックス線写真では「永久歯が足りない」「永久歯が通常の場所にない」「乳歯に隠れた虫歯がある」などがわかります。その場合は、矯正治療の歯科医師と一般の歯科医師が連携して治療にあたります。

実績と経験豊富な矯正治療専門医が担当

日本矯正歯科学会と日本小児歯科学会に所属する専門医が在籍している当院では、お子さんの矯正治療の実績と経験が豊富です。

矯正治療を行うにあたり、一人ひとりのお子さんの状態をしっかりと把握することが重要です。不正咬合の違いや身体の成長具合、歯の抜け変わりの様子など、お子さんの個性やライフスタイル、親御さんのご希望などを総合的に判断して治療方針を決めていきます。

矯正治療の専門医は、あらゆるご要望にお応えできるだけの引き出しを持ち合わせています。これまで培ってきた知識と経験をお子さんの治療に最大限活かすために、専門的な診断は欠かせません。場合によっては、矯正治療のタイミングを計るために経過観察を行うこともあります。

歯科衛生士が虫歯・歯周病予防を指導します

お子さんの矯正治療には、歯科衛生士も深く関わります。矯正器具を装着するとお口の中が不衛生になりやすいため、歯科衛生士が適切なプラークコントロールの指導を行います。適切な管理をしておくことで虫歯や歯周病のリスクをできる限り抑えます。当院には小児歯科学会認定の歯科衛生士が在籍しているので、お子さんの口腔ケアはお任せください。

お子さんと親御さんでご一緒に進める矯正治療

STEP01　カウンセリング

お子さんの感じていることや親御さんの心配を納得のいくまでお聞きします。お子さんがどれくらい歯並びを気にされているのか、些細な変化まで普段のライフスタイルも踏まえてお伺いします。矯正治療は長期的な目線で考える必要があります。カウンセリングで、最適なタイミングを判断していきます。

STEP02　精密検査

最適な矯正治療開始のタイミングを判断するため、現在の口腔内の状態を精密に検査します。精密検査では、お顔の周りや歯並びの写真撮影、エックス線写真の撮影、歯型採りなどを行います。

STEP03　診断・治療計画のご説明

精密検査の結果をもとにお子さんにとっての最適な治療時期をご提案します。治療方針や治療にかかる期間、費用などの詳細についてわかりやすくご説明します。
口腔内の状態によって、矯正装置を付ける前に虫歯や歯周病治療、ブラッシング指導を行う場合もあります。

STEP04　治療開始

矯正装置を装着して、治療を開始します。お子さんの矯正治療では、床矯正と呼ばれる装置を使用し、顎を広げて歯が正しく生えるためのスペースを確保します。簡単に取り外しができるため、食事の際にも支障がありません。また、ブラッシングなどのお手入れがしやすい点もメリットです。 矯正装置の装着後は、毎月1回程度ご来院いただいて装置の調整をします。

STEP05　メインテナンス(保定)

治療終了後はメインテナンスを行います。お子さんの成長と共に歯や顎も発達していくため、成長に合わせて2期の矯正治療を検討しなければならない場合もあります。そのため、数ヶ月に1回程度ご来院いただき、メインテナンスと合わせて成長と共に発達する歯並びの状態を確認していきます。矯正装置を外した後の保定治療も矯正治療の重要な過程です。

小児矯正は時間がかかるためリスクや副作用も正しくお伝えします

矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

• 機能性・審美性などを重視する治療のため、全額患者さん負担の自費診療となります。そのため保険適用の診療に比べて高額となります
• 装置の交換直後は、不快感や痛みが生じる場合があります。違和感は数日～2週間ほどでなくなることが多いです
• 症例によって治療期間は異なります。成人矯正（永久歯がすべて生え揃っている）の場合は、基本的に1年半～3年程で終了します。小児矯正においては、混合歯列期（乳歯と永久歯が混在している時期）に行なう第1期治療が約1～2年、永久歯がすべて生え揃った後に行う第2期治療が約1～2年半かかるのが一般的です
• 予定通りに矯正治療を行うため、矯正装置や顎間ゴムの扱い方の理解、定期的な調整のための通院など患者さんのご協力も必要になります。治療が正しい手順で行えない場合、治療結果や治療期間も影響します
• 歯の動き方には個人差があるため、治療前に想定していた治療期間よりも治療の終わりが遅くなることがあります
• 歯を動かすことで歯の神経に障害を与えてしまい、神経が壊死することがごく稀にあります
• ワイヤー矯正は金属を使用しているため、金属アレルギーなどの症状が出ることがあります
• 歯の形、噛み合わせの微調整などを行うことがあります
• 食事の際などに矯正装置が外れ、誤飲する可能性があります
• 歯を動かすことで歯根が吸収され歯が短くなることや、歯肉が痩せて下がり、逆に歯が長く見えることがあります
• ワイヤーの矯正装置の装着後は歯磨きがしにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるため、いつも以上に丁寧な歯磨きや定期メインテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことでこれまで確認できなかった虫歯が発見されることもあります
• 治療中に、顎の関節部分で音が鳴る、顎を動かすと痛い、口を開けにくいなどの顎関節症状が出ることがあります
• そのほか、予期せぬ問題が生じた場合には治療前にお伝えした治療計画を変更することがあります
• 歯が骨と癒着していて歯が動かないことがごく稀にあります
• 治療終了後に装置を外す際、エナメル質（歯の外側の固い層）に小さな亀裂が入る可能性や、被せ物の一部が破損する可能性があります
• 治療後に親知らずが生えて成長した場合、歯並びに凹凸が生じることがあります
• 治療後の顎の成長発育の具合により、噛み合わせや歯並びが変化することがあります
• 加齢や歯周病が原因で、歯を支える骨が痩せてしまう可能性があります。骨が痩せてしまうと、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります
• 矯正治療終了後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性があります
• 矯正治療は、一度開始すると元の状態に戻すことは困難になります
• 装置を外した後、治療後の噛み合わせに合った被せ物の作り直しや虫歯治療などを行う可能性があります

マウスピース型矯正装置による治療にともなう一般的なリスク・副作用

• 機能性・審美性などを重視するため、自費診療となります。全額患者さん負担のため、保険適用の診療に比べて高額になります
• 正しい装着方法で1日20時間以上使用し、一定期間ごとにマウスピースの交換を行うことで、目標とする治療結果を得られるため、患者さんご自身の自己管理が重要になります
• ご自身で取り外し可能なため、紛失することがあります
• 歯や顎の状態によって、マウスピース型矯正装置での治療ができない場合があります
• お口の中の状態によっては、思うような結果が得られないことがあります
• マウスピースを装着したまま糖分を含んだ飲食物を摂取すると、虫歯になりやすくなります
• 治療によって、まれに歯を動かすことで歯根の形が変化したり、短くなったりすることや歯を覆う歯ぐきが下がってしまうことなどが起こる場合があります
• 強く食いしばる癖ある方は、奥歯が噛めなくなることがあります
• 治療の途中に、ワイヤーを使用した矯正治療への変更が必要になることがあります
• お口の状態や治療の進み具合によって、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置を使用することがあります
• 治療完了後、装置を付けないと歯は元に戻ろうとします。後戻りを防ぐため、保定装置を一定期間装着します
• マウスピース型矯正装置は、薬機法（医薬品医療機器等法）においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります